【短編】アタシは商品
「そーいうお前は?」
「アタシは、今はいないですけど…」
「いないの?寂しヤツだなー」
「ひどっ!
笹崎さんに言われたく無いです!
アタシはまだ若いからいくらでもチャンスはあるもんっ」
「ですよね~。
まぁ、別にキャバ嬢とかから誘いは絶えないから俺は良いんだよ」
「それ絶対、営業だから!」
「ですよね~。
こないだも無駄に金使ったし」
「ほら、やっぱり~!」
こんなクダラナイ会話がずっと続き、気がついたら夜の11時だった。
本当にクダラナ過ぎて、アタシはずっと笑いっぱなし。
「そろそろ帰るか」
お会計をして、店を出る。