【短編】アタシは商品

海浜幕張からの電車でお互い並んでイスに座る。

……距離が近くて微妙にドキドキする。


(なんか……もっと話したいケド、もうこういって一緒にご飯食べる機会なんて無いんだろうな……)


そんな時、目の前にきらびやかにイルミネーションされたネズミーランドが見えた。


「あっ…ネズミー」


舞浜駅に着くと、可愛い絵のかかれたお土産を持った人達がたくさん車両に乗って来る。


「ねぇ……キャバクラにお金使うぐらいなら、アタシにネズミー連れてってよ」


そう言いながら、彼の服の袖を引っ張る。

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