【短編】アタシは商品
結局、動きやすさと可愛さを兼ね備えたフリルのついたミニスカートにレギンスという姿。
待ち合わせ時刻の少し前に駅のトイレを出ると、彼と待ち合わせ場所へ向かう。
――ブーッ、ブーッ
携帯のバイブが震える。
画面にはもちろん彼の名前。
「…ハイ」
『…いまどこにいる?』
「えっと…待ち合わせ場所にいます……」
何でだろう。
毎日のように仕事の電話をしているのに。。。
何だか緊張した。
『ったく、どこだよ。
あ~っ…いたいた――ッ』
電話が切れると同時に目の前に彼がいた。