【短編】アタシは商品

――トンッ


アタシの頭の上に彼の頭が乗っかる。


(あ……。
……本当に夢みたい)


心地よい重みにアタシのときめきは止まらない。




そんな時だった。


――ブーッ、ブーッ


彼から携帯のバイブ音が聞こえる。


「社用だ。
あ~仕事が終わった終了メールかな」


彼は携帯を取り出して、内容を確認する。
夢の国にちょっとだけ、現実が入り交じる。
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