【短編】アタシは商品
「やっぱりそうだった?」
「うん。
なんかさ、新しく入った子なんだけど…、毎回仕事が終わった日の夜に電話がかかって来るんだよな。」
「へー……」
「今日の内容はこうだった…とか報告なんだけど。。。
30分くらい話されるんだよ」
「ふーん……」
マネージャーとモデルのやりとりなのに……仕事だって分かっているのに……。
何だか、面白くなかった。
「やっぱり。
夜に電話して良いですか?ってメールに書いてあるわ」
「む~~っ」
アタシは彼のうでにしがみつき、携帯の画面を覗く。