【短編】アタシは商品

――ギュッ


背中に彼の腕がまわる。

抱き合う形になってしまったアタシ達。


「なぁ…」

「……ぅん」

耳元で彼の声。


「俺たちの関係って何だろうな……」

「……マネージャーとモデル……?」






「……この曖昧な関係止めにしねぇ?」







思ってもいなかった彼の言葉。
ううん、叶うとは思っていなかった彼の言葉。
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