【短編】アタシは商品

いろんな事が頭を回って答えが出ない。


「まぁ、無理強いはしないよ」


彼がポンと頭に手を置く。
小さな子をあやすような…ちょっと諦めた雰囲気にアタシは寂しくなる。


「……ホントに」


「え?」


「……ホントにアタシで良いの?
アタシと付き合って後悔しないの?」


…ずっと気になっていた一番の不安。

アタシと付き合った事で彼が後悔するのだけは一番嫌だ。


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