‐ヤンデレ達と私‐

「じゃあ行こうか?」


「は‥い」


「は」と「い」の間に間が空いたのは先生が出かける時は、ちゃんと髪の毛をセットして普通にオシャレだからだ。


思わずびっくりしてしまった、なにこれ‥やっぱりイケメンだ。


「どこか‥変だった?」


「いえ!そんな事ありませんよ!凄くカッコイイです」


「‥っ」


あ、でもやっぱり内面の先生はあんまり変わらない‥かも?


恥ずかしがり屋で少し吃っちゃうのも、前に比べたら比較的スムーズに話せてるけど。


先生、可愛い。


「車出して来るから、ちょっと待っててね?」


「はい」


立体駐車場になっているので、端っこの方で待っていると先生は手慣れた様子でボタンを押す。


車が出てきて回転すると、先生は車の中に入り前に出す。


「そこの閉めるってボタン、押して貰って‥良いかな?」


「はい、分かりました」


開いた扉を閉めると、私は車の中に入って行く。


「ここ座って良いですか?」


「助手席に座らないで‥何処に座るの?」


クスッと先生は笑い私の手を引いて座らせると、一回車を降りてドアを閉めてくれた。


「す、すみません」


「良いよ、してあげたかったんだから」


「ありがとう、ございます」


先生はもう一度運転席に座ると、車を発進させた。



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