‐ヤンデレ達と私‐

堪えきれないって何が堪えきれないの?


そう聞こうとしても、先生は自分の部屋に行ってしまったし‥なんかもやもやする。


私は荷物をソファーの上に置き、キッチンに戻ると私は夕飯の支度を始めた。


「‥せっかくプレゼント買ってきたのにな」


先生に似合いそうなTシャツとパーカーを買ってきたのに、渡せなかった。


「‥はぁ」


裏切り者と先生に言われた時、頭が混乱しては?何て言っちゃったけど‥


今考えてみたら、ちょっと寂しいな‥。



――――‥
―――――‥



夕飯の準備が終わり、荷物を持って2階に上がると先生の部屋からガシャンという音がした。


びっくりした私は部屋に荷物を放り投げると、急いで先生の部屋を開けた。


「‥せ、んせっ」


「‥‥‥」


そこは書類や資料、時計や洋服等が散乱していて、先生は割れた卓上ランプを握っている。


乱れた髪型に苛立っているのかよく分からない先生に、私は言葉を失う。


「先生、怪我‥しちゃいます」


「‥‥」


「い、一緒に片付けましょう?‥ご飯で‥きて、るし」


「‥‥」


先生は何も言わないで、私を見ると口元を酷く歪ませた。


「先生‥一緒にご飯食べましょう?」


「‥名前」


「え?」


「‥秋って呼んでよ」


「いや、だって‥そんな‥」


先生は怪しげに笑っていたのに、突然ランプを壁に投げつけた。



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