‐ヤンデレ達と私‐

「君は俺のモノだ」


「‥先生」


「先生じゃないって、何度言ったら分かるのかな?ふふ‥沙由ちゃんは可愛いね」


もうどうしたら良いのか分からない、先生は私を嫌っているのかな?私は先生を好きかもしれないって思えたのに‥。


もう、遅いの‥‥?


「み、のる」


「‥え?」


「秋って書いてみのる‥でしょ、お兄さんは」


そう言うと先生は顔を綻ばせて、私の頬にキスをした。


無邪気に子供みたいな顔をして、さっきの狂った先生なんて嘘みたいだ。


「もう一回呼んで‥」


「‥秋」


「ふふっ、嬉しいな‥今度からはそうやって呼んでね?絶対だからね?」


先生は顔を赤くしながら私に問い掛けて来る、私はつい頷いてしまったけど‥大丈夫なのだろうか?


「俺はね‥いつだって君の事考えてたよ、あの時からずっとずっと‥忘れられなかったんだよ」


「‥み、秋さん」


「秋で良いよ、そんなよそよそしく言わないで‥ね?」


先生は私を近くのソファーに座らせると、同じ様にゆっくりと横に座った。


「ずっと‥俺のお嫁さんにしようと思ってたんだ」


「―っ?!」


「やっと見つけた“お嫁さん”を手放す訳ないでしょう?」


先生は私の手を握りながら、クスリと怪しく笑った。



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