‐ヤンデレ達と私‐
「顔見せてくれないんですか?菊地先生」
「‥‥い、嫌だ」
「はぁ、全くこのへたれ!女の子と握手しただけでコレかっ、全くもうっ自分に自信を持て!」
真美さんに叱られると、怖ず怖ずと部屋の中から先生は出てきた。
「あ‥あんまり見ないで、お願いだから‥恥ずかしい‥‥」
「先生、肌白くて綺麗ですね‥いいなーうらやましいっ」
「‥俺が、うらやましい?」
コクンと頷き笑うと先生は、ボサッとした髪の毛から顔をちらりと覗かせた。
それはそれは、イケメンでしたよ先生。
「真美さん」
「なあに?」
「‥先生イケメンですね」
「でしょ、メディアには顔は出さないけどめっちゃ有名なんだよ?菊地先生は」
「ほー、凄いですね」
二人でコソコソ話していると、先生は私の方を震えながら叩く。
恐る恐るだったけど、私に触れた先生は何か言いたげだった。
「真美さん‥今日は、いつまで‥仕事させれば‥?」
「沙由ちゃんは此処に住み込みで働いて貰うわよ、勿論親の許可は取ってるから安心してねっ」
可愛らしく真美さんは言ったけど、聞いた本人の菊地先生は石の様に固まってしまった。
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