‐ヤンデレ達と私‐

一限目が始まってもあやめは戻って来ない、やっぱりあの噂は本当だったんだと確信になった。


千尋が知らないわけないのに、何であんな事言ったんだろう。


「‥?」


カサッという音がなり、私は机を見ると小さく畳まれたメモを見つけてパラリと開く。


「(あやめが俺を好きなの‥知ってた?)」


雑な字、八尋が前から机に置いたのかな。


「(知ってたよ)」


手紙に返事を書いて前の机に置くと、八尋はパッと取りそれに何かを書き込んでいる。


「(でも俺はずっと好きな奴がいるんだ)」


少し私は驚き小さなメモをまじまじと見つめてしまう。


だってフラフラしているチャラ男の八尋に、長年片思いの好きな子が居るんだから。


「(あやめは知ってるの?)」


ノート書きながらメモに書き込むと、八尋の机に投げる。


再び回ってきたメモを見て私は、ぴしりと固まってしまった。





「(だって俺が好きなのは、お前だもん)」






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