‐ヤンデレ達と私‐
少ししてチャイムが鳴った、私はお茶をもう一口飲むと先生の方を向く。
「先生、ありがとうございました‥あやめはもう少しそっとしといてあげてください」
「はい、分かりました‥君もあまり無理はしないでね」
「先生が居るから、無理はしないですよ?相談いつでも出来るし、無理したら怒られるから」
「それもそうだね」
クスクス笑う先生に軽くお辞儀をして保健室を出ると、私は急いで階段を駆け上がった。
――――‥
―――――‥
「‥千尋?」
「心配したんだよ?大丈夫なの?そんなに走って」
「あ、うん‥ごめんね?心配かけて‥でも大丈夫だから」
何故か分からないが、千尋は廊下で私を待ち伏せしていた。
少し不機嫌そうな千尋の顔に首を傾げると、千尋は私の手をグッと引いて何処かに向かう。
「ちょ‥っ、千尋!?」
「ごめん‥押さえられそうに無いんだ、ああ‥くそっ‥八尋に先を越されたか」
いつもの千尋らしくない荒々しい言葉遣いに戸惑いながら、小走りで千尋についていく。
「屋上行こう、話があるんだ」
「‥う、ん」
戸惑いながらも一緒に階段を上がると、屋上のドアを無理矢理こじ開け私達は外へ出た。
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