‐ヤンデレ達と私‐
先生、強行手段はダメです。

「サボるんだ、じゃあ俺もだるいから帰る」


「‥い、良いからっ!じゃあね、また明日」


「沙由、逃げんなよ‥お前‥そんなん卑怯だろ?」


教室に戻りスクール鞄を掴み、逃げようとすると賑やかな教室で八尋に声をかけられた。


「‥じゃあ一緒に帰ろう、出席日数足りてるんでしょ?」


「おう、帰ろう‥!」


単位制の学校で自由な校風のため、出席日数と単位取得のテストさえしっかりしてれば卒業できる。


八尋が出席日数足りてるのは、少し意外だけど。



――――‥
―――――‥



「あれ?駅ここだっけ?」


「違うよ、私引っ越したから」


「あ‥そうか」


電車を下りて二人で歩いて居ると、後ろから突然腕を引かれて私は目を見開いた。


「‥なに、してるの?」


「あ、先生?」


「お兄さん、でしょ?」


八尋を睨むように見て私を後ろから抱きしめると、先生はそのまま私の手を掴み車に押し込める。


苛立ったような先生の顔に怯えると、先生は私の髪を掴んだ。



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