‐ヤンデレ達と私‐
お世話になります、先生。
今日私は家を出ます、いや‥出されますに近いです。
「あっちに行ってもちゃーんと勉強しなさいよ?まあアンタは大丈夫ね、うふっ」
「‥お母さんの馬鹿」
「はいはい、早く行きなさい!真美が待ってるんでしょ?」
「行ってきます」
バイバーイと母は嬉しそうに手を振って、私を見送った。
先生と衝撃の初対面をしてから三日後、驚きの早さで私の引っ越し手続きやらなんやらが進んで行った。
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―――――‥
「先生、こんにちは」
「こ、こんにちは」
「今日連載の締め切りなんですよね?すみません、部屋片付けたらお手伝いしますね」
「‥良い、のかい?」
「勿論です!」
先生は何故かぷいとそっぽを向いてしまった、少し寂しいな‥。
真美さんの車で先生の家に今さっき来たばかり、でも早く部屋の片付けをしないと‥。
「私、今日から連休なんで先生の部屋の掃除とかしましょうか?なんなら寝室もリビングも‥とゆうか全部」
「‥だ、め‥俺の部屋‥入っちゃダメ!」
「あ、ごめんなさい‥ならリビングとかお風呂だけしておきますね‥」
「―違っ、」
先生は何か言いたげだったけど、すっかり沈んだ私には何も耳に入らなかった。
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