‐ヤンデレ達と私‐

「い‥っ!」


「ああ、やっぱり歪んだ顔も‥ふふっ‥可愛い」


掴まれたままの髪の毛を上に引き上げだ先生は、私の痛がっている顔を見てクスリと笑う。


暗い影を落とした先生の顔に私は、ぐっと唇を噛んだ。


「あいつ‥だれ?」


「いた‥ぃっ!」


「早く答えて‥君を傷つけたくないのに、きっと止まらない‥早くっ‥早く答えろ!」


再び強く引き上げられた頭に鈍い痛みが走り、私はたまらずしゃくりをあげながら泣いた。


「ど‥して‥もう、いやぁ‥」


「君が、君が悪いんだっ!俺を見てくれない‥こんなに好きなのに‥愛してるのにっ」


手を離した先生は私の涙を拭うと、何も言わなくなりそのまま車を走らせた。


「君に言っておくよ、もし‥俺が嫌なら‥バイトをやめてほしいんだ‥もちろんすぐにとは言わない、二ヶ月以内に」


「‥え?」


「好きな人と一緒に暮らすのは嬉しいけど、このままじゃ‥君に何をするか‥分かったもんじゃない」


ギュッとハンドルを握る先生の顔は、苦しげで悲しそうだった。



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