‐ヤンデレ達と私‐

先生が部屋に引きこもって仕事している間に、私は一階を全部掃除することにした。


「ふんふ〜ん‥」


「芦、名さ‥ん」


「きゃっ!!先生?!」


「‥あ、ゴメン‥驚かせ‥ちゃったね」


少ししゅんとする先生は私より年上だなんて思えないくらい、何だかものすごく可愛らしく見える。


「大丈夫ですよ、先生の用は何ですか?」


「‥仕事、終わった」


「良かったですね、真美さんが来る前に終わって」


「‥芦名、さん」


「はい、何ですか?」


「もう掃除は‥良いよ、十分‥綺麗に‥なったから」


恥ずかしそうにしながら一生懸命話す先生は凄く可愛かった、年上のしかも男の人に可愛いは失礼だったかな?


「ご飯‥食べ、よう?」


「お腹空いたんですね、そっかもう13時‥気が利かなくてすみません」


「ううん、大丈‥夫」


先生は優しく微笑み、キッチンへと向かう。


「先生!私がやりますよっ」


「い‥いよ、掃除‥してくれたしそれだけで‥嬉しいよ」


先生は冷蔵庫から食材を並べ、手をササッと洗うとまな板を出してトントンと食材を切っていく。


手つきは慣れたもの、一人だったから作れるのかな?


「私は何をすれば良いですか?」


「作り、終わったら‥呼ぶ‥から自分の部屋‥掃除してて、良いよ?」


先生は顔を上げて、私の方を向いたけど髪の毛が邪魔して何処を向いてるのか分からなかった。



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