‐ヤンデレ達と私‐
先生、ご乱心ですか?
「え、明日お休みだったんですか?」
「ご、ごめん‥もう少し後の、休みの方が良かった‥かな?」
「違いますよ!早い方が私的にはとっても嬉しいです」
ご飯が食べ終わり先生は二階の部屋からスケジュール帳を持ってくると、少し戸惑いながら明日休みだと私に告げた。
これは好都合だ、イケメン先生改造計画!
でも、明日予約できるのかな?私の知り合いでもありいつも髪の毛をセットしてくれる人。
「先生、食器とかは片付けておくんで二階で休んでて下さい」
「‥いいの?」
「はい、私は先生が忙しいからお手伝いしてるんですよ?家政婦だと思って下さい」
カウンターテーブル越しにそう言うと、先生は顔を俯かせて部屋へと行ってしまった。
私なんかまずい事言ったかな?窓の外に目線を動かすと、外は少し陰っていた。
「よし、食器洗い終了‥もう3時かー‥早いなぁ」
グーッと伸びてバーベキューとか出来そうなバルコニーに出ると、私は少ない洗濯物を取り込む。
「初めてバルコニー出たけど、ここの景色綺麗だなー‥」
洗濯物は量が少なかったのでとりあえずソファーに置き、ハンガー等は洗濯機の横に掛けておいた。
再びバルコニーに出ると、私は美容院の知り合いに電話をする。
「はい、もしもし」
「あ‥ルイ君?」
「おー沙由じゃん、おひさ〜どうしたの?」
「明日って予約出来る?無理なら良いんだけど‥」
「明日かー、ちょっと待ってて?」
保留の音楽が流れる、ぼんやりと雲を見ているとルイ君が受話器の向こうで私を読んだ。
「もしもしー?」
「はいはーい」
「明日はね、夕方の5時なら空いてるよー予約しとく?」
「あ、うん‥お願いします、因みに私じゃなくて男の人だから」
「‥男の人?」
少し間を空けてルイ君は、ふーんと言って黙ってしまう。
「じゃあまた明日ね、急なのにありがとう、ルイ君」
「愛しの姫の為なら何でもしますよ?ハハッ、じゃあねまた明日〜」
プツリと電話を切り、振り返るとすぐ後ろに先生が立っていた。
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