君のことを想いながら
肩をポンッと軽く叩かれた。


そして、後ろから声が聞こえた。


「ねぇ。君、ユルの泉で生まれたんだよね??」


はあ~…。


またか…。


僕はまた、作り笑顔をして振り返る。


そこには、ツインテールの女がたっていた。


「はじめまして。」


欝陶しいからただ一言、僕は挨拶をした。


「はじめまして。私はヨク。ソエルの泉で生まれたんだ。よろしくね。」


ヨクは、笑顔で僕に手を差し出してきた。


僕は、それに応じる。


「よろしく。」


ヨクは、まわりの奴らみたいに敬語で話をしてこなかった。


それが嬉しかった。


「本当、疲れちゃうよねぇ~。」


ヨクは僕の隣に座った。


「本当だね。」


「私より、レイの方が疲れてるだろうけど…。
私は、ソエルの泉で生まれたから、遠巻きで見られちゃうしさあ…。」


ヨクは、苦笑いをしている。

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