君のことを想いながら
ああ。


そうえば、ソエルの泉も
ユルの泉同様に王になる死神が多いって聞くな…。


「ヨクちゃんも大変ですね。」

「やだなぁ。ヨクちゃんなんてっ!ヨクでいいよ!!私だって、レイって呼んでるから!!あ!あと、敬語もナシね!!」


バシッ―


背中を勢いよく叩かれる。


「…って…」


「あはははっ。そんな痛くないでしょ~??」


ヨクは、大声で笑っている。


そんなことに心が緩む。


「…痛いに決まっているでしょう!!」


「きゃー!レイ、怖い!!」


僕はヨクに、感情をぶつける。


はじめてかもしれない


《僕》を見てくれたのは…。


僕は、嬉しさも混ざってヨクとふざけ合う。


そんな僕らを見てまわりの奴らはまた何か小さく言う。

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