君のことを想いながら
「98こ…あと2つ…」


さあ、
あと2つ集めたらお前に会える。


そしたら。


「レ~イッ」


がばっ―


「ぶふっ」


後ろから声がしたと思うと
突然首のあたりに抱きつかれた。


こんなことするのは
アイツだけだな…。


確信を持って振り向いたら
案の定そうだった。


ツインテールの髪型で
小柄な女―


「ヨクッ!またテメェかよ!!
自分の仕事はどうしてんだ!
人なんてたくさん
死んでってるだろう!!」


「ぶーッ!いいんだもんね。
部下に任せてるから。
それよりテメェはないでしょ!?一応上司なんだからねっ!」


「一応な」


ヨクは上司のクセにまるで子どもみたいなヤツだ。


今だって俺の頬を両手で
つねってる。


「はいはい。
すみませんでした。
以後気をつけます。」


「心がこもってな~いっ!!
いかにも言わされましたっ!
みたいじゃん!」


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