君のことを想いながら
これが…人間の住む世界―…


僕は、地上を見渡した


空が青く


太陽が輝き


森が呼吸する


美しい―…


僕は、思わず生唾をのんだ


これが人間界…


醜い人間が住む…美しい世界―…


パンパンッ


先生が、手を打ち合わせた


「では、いいですか。人間の《不幸》をこの珠に集めてきて下さい。日が落ちたらまた戻ってきて下さい。」


話が終わると、まわりの奴らは、一斉に飛んだ


「レイ!!一緒に行こう~。」


ヨクが話しかけてきた


「いいよ。」


僕は、笑って返事をする

「あっ。ジルたちも一緒に行く??」


「遠慮するわ。私は、トウヤと行くから。」


「そう。わかった。じゃあね。」


僕たちは、ジルたちとは反対の方向へと飛んだ


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