君のことを想いながら
僕たちはとりあえず人間という生き物を見ることにした


1番高い建物から見下ろす


これから僕が世話する生き物。


一体どんな生き物なんだろう…??


「ねぇ、レイ。こうしてみると確かに醜いのかもしれないね…。
黒いもやがたくさん見えるんだもん。
気分悪くなっちゃいそう…。」


ヨクは口元を手で押さえている


「うん。よく、こんな中生活できてると思うよ…。」


僕も口元に手をやる


確かに気分が悪くなる光景だったから。


人が、黒いもやに覆われて…それに気付かずに生活をして…


気付かないからこそ、生活が成り立っているのかもしれないが…


「はあ…、こんなものがエネルギーなのか…。」

僕はうなだれた


「しょうがないよ。そういうことなんだし??」

はあ…


僕はふと手を見つめる


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