君のことを想いながら
ヨクはいつも少ししつこい。


「もうッ!!レイ冷たすぎ!!
せっかく身長も高くて
カッコイイのに…。
その性格なんとかなんないのっ?!」


「テメェが小さいんだよ。
性格なんか気にしてられるか。」


「あっ!!また、テメェって言った~!!こうしてやる!!このっ!!」


ヨクは俺の頬を
またつねってきた。


「あっ…おい。
やめろよ…痛っ。」


俺は小さい抵抗をする。


痛くはないけど、
されっぱなしは好きじゃない。

俺の抵抗にもめげずに
ヨクは俺をつねる。


完全、こどもだな。


でも、こんな奴だけど…。

ヨクがいるから、
まだ俺は俺でいられるの
かもしれない…。


もしいなかったら、
俺はきっともっと残酷だ。


ヨクがいるから、
まだ俺の心がある。
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