君のことを想いながら
俺は今だにじゃれてくるヨク
を無視して話だした。


「なあ…98こ…集まった。
あと2つ…2つ集めたら…。
シズカに会えるのかな…?」


「…そうだよ。あと2つ集めたらいいんだよ…。が…頑張ろー。あっ。仕事に戻るね…。心配になってきちゃった。」


ためらいがちに話すヨクは
その場から飛び去った。


「あっ…ああ。頑張れよ!」


俺はマヌケな返事でヨクを見送った。


最近ヨクは言葉に詰まる事が
多くなっている気がしていた。


それも、数珠の事に関した話題になると口を閉ざす。


俺は少しの間考えていた。


「俺がいなくなることを
寂しがっていたり?
ヨクも可愛いとこあるんだな。」


俺なりの結論だけど、
少し自信過剰か…。


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