君のことを想いながら
じゃらじゃらと両手、両足に付けられた拘束具の金属音が動く度に耳に障る


結局、僕もヨクも捕まってしまった


捕まって気がついたときには、拘束されていて暗い部屋に閉じ込められていた


逃げることなんて、不可能だった


看守に言われるがままに僕達はマオ様の前に連れてこられた


「真であったか…。なんと愚かな…。」


マオ様が、低い声で話す。


「はい!!ジルの言う通り、この二人は、深い関係にあるようです!!」


僕の拘束具の鎖を持っている看守がそう言った


ジ…ル…??


僕は思考回路が働かせない


「ジルって!!ジルが話したんですか!!」


ヨクは鎖を激しく引っ張り、声を荒げる


「マオ様に失礼だぞ!!」

「きゃっ!!」


看守がヨクの鎖を引っ張った勢いでヨクは後ろへ倒れた


「ヨクっ!!」


看守は駆け寄ろうとした僕の鎖を引っ張った


「…っ。」
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