君のことを想いながら
「マオ様っ!!お言葉ですが、この者達は禁を犯しました!!然るべき処罰をするべきではないでしょうか!!」


そばに立っていた死神の一人が言った


「然るべき処罰…。処罰を決めるのは私だ。貴様ではない。」


「…!!し…失礼いたしました…!!」


マオ様は穏やかな口調で言ったが、重圧のようなものを感じ僕の身体は余計に震える


一方、意見した死神は、直立不動でマオ様を見ている


場の空気は、一気に冷めていく


「お前達に処分を言い渡す。まずはヨクからだ。」


ヨクは、肩を震わせ絶望に満ちた目でマオ様を見上げた


「女については…、今回の件、不問としよう。」

それを聞いて僕は安心した


よかった…


ヨクがヨクのままでいられる


「次に…。レイについてだが、死神界追放を言い渡す。」


え…


ツ…イ…ホ…ウ…??


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