君のことを想いながら
「マオ様!!追放とは…追放とは、どういう意味なんですかっ!!」


僕は鎖を鳴らし、前のめりになりなが叫んだ


「そのままの意味だ。追放先は、人間界だ。連れていけ。」


「いやあああ!!」


そ…そんな…


ヨクは泣き叫び、僕は目の前が真っ暗になった


「おい!!歩け!!」


足を蹴られ鎖を引っ張っられる


「レイィィィィッ!!」


ヨクの…声…


「ヨ…………ヨクッ!!」

引っ張っられながらも、僕は身体をヨクの方へ向けて叫んだ


「必ず!!必ず!!探し出すから!!私を忘れないで!!」


「……っは!!ああ!!忘れない!!必ず…!!」


「おらっ!!手間かけさせんな!!」


「うっ…。」


「レイッ!!」


腹に鈍い痛みが走り、全身の力が抜けた


「ったく…。」


僕はズルズルと引きずられていく


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