君のことを想いながら
生活
ドアを開ければ、
冷え切った空気が頬を撫でる。
誰もいない部屋に帰る事は
もうすっかり慣れてしまった。
冷たい殺風景な部屋だ。
俺がこの入寮したままの状態
だが生活するには困らない。
死神は寮へ入る事が
義務付けられてる。
地位、仕事、性別とこれらを
総合してその死神にふさわしい部屋が与えられる。
俺は地位も下の方だし、
仕事内容も死神としての仕事
か不明なものだ。
だから男子寮の最低ランクの
部屋があてがわれた。
この寮に入ったとき、
まわりの奴らは俺を腫れ物を
見るような目で見てきた。
この寮に入った経緯も
知らない奴らなのに。
今もそういう奴は少しいる。
でも、もうそれも気にならなくなった。
慣れってすごいな。