君のことを想いながら
「…………。」


「黙っていてはわかりません!!レイが、言わないなら、僕がヨクさんを…!!」


「ダメだ!!」


俺はトウヤの声を制止した


「何故ダメなんです!これ以上ヨクさんが傷つく姿なんて見たくない!!」

何故ダメかなんて、そんなの…


「ヨクにこれ以上…罪を…着せ…」


「そんな屁理屈!!レイは、それを覚悟してヨクさんを愛していたんじゃないんですか!!だったら、僕だってそれくらい覚悟しています!!」


トウヤが叫んだ後ヨクの透き通った声が病室に響いた


「やめて!!」


ヨクを見ると、いつのまにかサキの横に立っていて…


ヨクはサキの肩に手を置いていた


「トウヤ、いいの。…あの時…、泡になってしまいたかった…。こんな…哀しい想いをするくらいなら…。」


ヨクはサキの首に手をすべらせた


俺は冷や汗が出た


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