君のことを想いながら
病魔
独特な匂いが漂うここは
何か寂しいものにとりつかれている。
ピッピッ…―
「うわぁぁん!!いやだぁぁ!!」
こどもの悲痛な叫び声は
建物に響く。
ここは病院だ。
大きな総合病院で、たくさんの人が診療にくる。
その病院の一室。
一人の先生と看護師。
そして、中年の男と女が深刻そうな顔をして机を挟み向かいあっていた。
明るい部屋にも関わらず、
流れる空気は暗い。
「…先生…。
どうにか…ならないんですか…??」
女は搾り出すような声だった。
「…………。」
先生は無言のままで女を見る。
何か寂しいものにとりつかれている。
ピッピッ…―
「うわぁぁん!!いやだぁぁ!!」
こどもの悲痛な叫び声は
建物に響く。
ここは病院だ。
大きな総合病院で、たくさんの人が診療にくる。
その病院の一室。
一人の先生と看護師。
そして、中年の男と女が深刻そうな顔をして机を挟み向かいあっていた。
明るい部屋にも関わらず、
流れる空気は暗い。
「…先生…。
どうにか…ならないんですか…??」
女は搾り出すような声だった。
「…………。」
先生は無言のままで女を見る。