君のことを想いながら
今日もサキの病院へ来ている。

窓の外から、サキを見る。

サキは勉強をしているようだ。

あぁ…、そういえば、この間大学へ行くとか言ってたな。


俺は、その様子を見続けた。


サキは、しばらくして窓を開けた。


「うぅ~、寒いっ。もう冬かなぁ…。」


そして、空を見上げた。


「…お母さん…、お父さん…。どこ…??」


小さな声で言った。


サキは、空の中から何かを探し出すように首を動かして見ていた。


「…ごめんな…」


胸が締め付けられる。


サキはまだ窓を開けている。


「サキちゃん、身体に障るから窓閉めようか??」


「あ…はい。」


主治医の先生が来て、窓を閉めた。


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