君のことを想いながら
毎日来ていて気付いたことが
あった。


サキは、日を追うごとに痩せていっている。


顔色だって悪くなっていっている。


俺と話すときは、元気だが、
俺の知らないところで、
咳込んで…、泣いて…。


「おい!!」


「あっ、レイ!!…ゴホッ…ッ」


涙目をこすって笑う。


身体をムリに起こそうとするサキ。


「あっ…おい、ムリすんなよ!!横ンなってろよ…。」


俺はサキの身体を支えて横になるよう促す。


「ふふ…、ゴホッゴホッ…ありがと…。」


「…別に…」


素っ気ない返事。


「なあ…。」


「…ん??」


ずっと、気になっていたこと。

「…お前、何で入院してんだ…??」


口に出した言葉は…もう戻らない。


「あ…。」


サキは暗い顔をしてしまった。


聞いちゃ…まずかったか…。
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