君のことを想いながら
「…あいつ、一人なんだよ…。死ぬより一人が嫌だって言うんだ…!!一人が…苦しいのは…俺がよく知ってるんだ…!!」


ヨクに必死に訴える。


「…だったら…、死ぬ方が幸せなんじゃない??」


なっ…!!


「ヨク!!なんてことを…!!」


俺はヨクに怒鳴った。


「どうして?だって、一人が嫌なんでしょう??だったら、死ぬ方が幸せじゃない。このまま、生きてる方が酷なんじゃない??」


「でも!!…俺は…!!」


「でも、何なの?レイが、執着してるみたいに見えるよ??」

「…違う…。ただ…。」


「…はぁ…、レイが一人が苦しいの分かるって言うの理解できるよ。だから、死神になったんでしょ??じゃあ、誰の為に…なったの…??」


シズカ…。

だけど、俺はもう…。

わかったんだ。命は…。

一度だからこそ輝くことを…。
今、それが消えそうな命があるんだ。


俺は、呆然とする。
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