君のことを想いながら
ドンッ―


「…って…」


突然、
背中に鈍い痛みが走った。


「その手を離して。レイ。」


ヨクは俺に手を向けている。


恐らく、ヨクは死神の特殊能力を使って不可解な見えない何かを撃ったんだろう。


「ヨク!!てめぇは…!!」


「サキを殺そうとしたの。」


俺の言葉を最後まで聞かず禀として答えた。


「…な!!ヨク、なんでそんなことを!!」


「…憎らしいから。」


「憎らしいって…なんだよ…!!」


俺はサキの方へと目を移す。


サキは、必死で酸素をとりこもうとして呼吸が荒い。


「…憎らしいだけ。レイを奪うこの子が…。」


「はっ??奪うってなんだよ!」


俺は意味がわからなかった。


「…何も覚えてないレイにもムカつくけど…」


ヨクは、ため息を小さくついた。


そして、ヨクはサキの耳元に顔を近づけた。


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