君のことを想いながら
「…っやめろ!!」


俺は、その行動を危険に感じてヨクに手を延ばして制止させようとした


「いいこと教えてあげる…。」


「……っ……??」


ヨクはサキの耳元で囁いた


サキはぼーっとしながら聞いていた


ヨクの声は聞き取れない

俺がヨクの肩を掴みサキの耳元から離したとき、
サキが呼吸が乱れたままの状態で俺をみた


泣きそうな顔で…


「…っ…レ…イっ…ほ…ほんと…なっ…の…??」


「!?

ヨク!!何を言ったんだ!」


俺はヨクを激しく揺する

「さあ…ね。」


ヨクは怪しく笑った


「レ…レイ…がっ…お母さん達っを…殺し…たの…!?」


!?


サキは涙を流している


「……………。」


俺は言葉が出てこなかった


違う!と言いそうだったが、言えなかった


「本当だよ。サキちゃんっ。レイが殺したんだよ」


ヨクは急に、態度を変えた


そして、力の抜けた俺の手からすり抜けた


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