暖簾 のれん
その日の夕方、私は出勤前のチェンレイと帰宅したばかりのペイレイを捕まえて言った。
「私、働きたいんです。」
2人は驚きの顔を見せるかな?と思っていたが、「あ、そう。」と言わんばかりの顔で聞いてその後にほほ笑んだ。
「良い事じゃない。何がしたいのよ?」チェンレイが聞く。
「何がしたいって・・・」
私は困ってしまった。何も考えていなかったからだ。
「ミサコ、あなたはワーキング・パーミット持ってるの?」ペイレイが聞く。
「何それ??」
「何それってあなた!労働許可証よ。貴女は外国人じゃない!」
私はそんなことも知らなかったのだ。
仕事なんて簡単に見つかると思っていた。
のんべんだらりと暮らしているように見えたマレーシアだって、皆一生懸命働いている。
そして私が思ったほど外国人は簡単には働けないようだ。
「参ったな・・・・」
また私の前に大きな壁が立ち塞がってしまった。
ペイレイもチェンレイも同じく困った顔をしてくれていた。
このままでは3ヶ月で帰国しなければならない。
甘い考えでいた自分に腹が立ってきた。
(本当にどうすればいいんだろう??)
パラパラと回る扇風機を見つめながらいつまでも考え込んでいた。
「私、働きたいんです。」
2人は驚きの顔を見せるかな?と思っていたが、「あ、そう。」と言わんばかりの顔で聞いてその後にほほ笑んだ。
「良い事じゃない。何がしたいのよ?」チェンレイが聞く。
「何がしたいって・・・」
私は困ってしまった。何も考えていなかったからだ。
「ミサコ、あなたはワーキング・パーミット持ってるの?」ペイレイが聞く。
「何それ??」
「何それってあなた!労働許可証よ。貴女は外国人じゃない!」
私はそんなことも知らなかったのだ。
仕事なんて簡単に見つかると思っていた。
のんべんだらりと暮らしているように見えたマレーシアだって、皆一生懸命働いている。
そして私が思ったほど外国人は簡単には働けないようだ。
「参ったな・・・・」
また私の前に大きな壁が立ち塞がってしまった。
ペイレイもチェンレイも同じく困った顔をしてくれていた。
このままでは3ヶ月で帰国しなければならない。
甘い考えでいた自分に腹が立ってきた。
(本当にどうすればいいんだろう??)
パラパラと回る扇風機を見つめながらいつまでも考え込んでいた。