Best friend
私が来たら元気になる?
迷惑じゃないの?
私は安心した。
私が来ることで、病状が悪化するんじゃないかと考えていたから。
「そうなんですか。良かったです。これからも来ていいですか?」
「もちろん。でも、毎回佐恵が出れるわけじゃないから、それは理解してね。」
「はい。」
その日家に帰って携帯を開くと、メールが1件届いていた。
私にメールなんていつぶりだろう。
そのメールは、
[佐恵]
というフォルダに入っていた。
私は急いで内容を見た。
(最近大丈夫?由美達にイジメられてない?)
佐恵……。佐恵辛いはずなのに。
私なんかの心配してくれて……
私は泣きながら返信した。
(大丈夫!ありがとう♪)
ピロリ〜ン♪
(そっか。良かったね☆私がいなくても大丈夫じゃん♪)
(そんなこと言わないで☆佐恵がいないと寂しいんだよ?泣)
私は佐恵のメールを見てちょっと怖くなった。
佐恵が死んじゃうんじゃないかって。
でも佐恵が死ぬわけないって、自分に言い聞かせた。
しかし、佐恵からの返信はなかった。
「佐恵が……佐恵が……………どうしよう………」
私はとっさに佐恵の家へ向かった。
外は暗く、寒かった。
急いでいたから上着を着ないで出てきたから、とても寒かった。