Best friend
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン
「は〜い。あ、葵ちゃん。どうしたの?こんな時間に…。」
私は息を切らしながら話した。
「佐恵は……はぁ………佐…恵……は大丈夫です……か?」
「佐恵なら寝てるわよ。あら、葵ちゃん上着、着てないじゃない!寒かったでしょう?さぁ、入って。」
「あ、いえ。佐恵が大丈夫なら。」
「本当に大丈夫?車で送りましょうか?」
「大丈夫です。歩いて帰れます。」
佐恵寝てたんだ。
良かった、何もなくて…………
安心したのか、私は佐恵の家の前で倒れてしまった。
「葵ちゃん!!葵ちゃん!大丈夫?葵ちゃん!」
目を覚ますと、私は病院のベッドで寝ていた。
「起きた?」
「あ、お母さん。」
「葵、佐恵ちゃんの家に行くのはいいけど、もう12月よ?上着ぐらい着ていきなさい。」
「はーい。」
「今日は病院でゆっくり休んで。お母さん帰るけど、大丈夫よね?」
「うん。下まで送るよ。」
私はお母さんを送り、病室に戻った。