Best friend
でも、玄関の前に立っていたのは康輝くんではなく
佐恵だった。
私は由美の後ろから飛び出るように前に出た。
「佐恵!どうしたの?」
佐恵は由美がいることを確認したせいか
「あ、やっぱ何でもない。」
と言ってどこかへ行ってしまった。
私は急いで追いかけようとした。
でも、由美に
「行くな。お前が行ってる間に康輝くん来たら
どうするんだよ!]
と言われ追いかけることができなかった。
てか、私は由美の言ってることが理解できない。
由美は佐恵のことが心配じゃないの?
ずっと一緒に居たんでしょ?もう忘れたの?
「でも、佐恵は.....」
あ、言いそうになった。佐恵がガンなんだってこと。
もう、嫌だ。
神様はいつまで佐恵を試すの?
もういいじゃん。佐恵は十分頑張ったじゃん。
もうやめてください。