Best friend
「そんな...前そんなこと言ってなかったじゃないですか!」
「あの時はまだ大丈夫な所にありました。ですが、転移していて...」
転移?
何でそんなとこに転移したの?
せっかく大丈夫な所にあったのに。
「ってことは、寝たきりですか?」
医師の人は「はい。」とうなずいた。
佐恵はもう寝たきりなんだ。
もう一緒に遊んだり、アイス食べに行ったりできないんだ。
当然、学校にも来れないよね...
「葵ちゃん。ごめんね。寂しい想いさせちゃうかもしれないけど
理解してね。」
私は佐恵のお母さんがなぜ謝っているのか
分からなかった。
佐恵の病気に対してなのか、手足が動かなくなったことに対してなのか。
私が黙っていたら、佐恵のお母さんが申し訳なさそうにこう言った。
「今日は帰ってくれるかな...。」
「え...?」