Best friend
「葵?どうしたの?何で泣いてるの?」
あ...私泣いてた。
「ううん、何でもない!」
私は涙を制服の袖で拭いて、笑った。
「もしかして、佐恵のこと?」
「......まぁ。」
「そっか...大変なんだね。葵も。」
何言ってんの?
何も知らないくせに。
「同情なんかいらない。」
「は?同情?ひどくない、それ。」
「だって、朝美、私の佐恵のこと何が分かるの?
何も知らないくせに...大変とか言わないでよ!」
私はそう言って、教室から走って出た。
「ちょっと!待って」
私を追いかけてくるのは、朝美。
朝美は由美の仲間だった。
でも、もう一緒にいたくない
って私の所に来たんだ。
私は屋上に行った。そして少しして、朝美が来た。