Best friend
「葵、確かに私佐恵のことも、葵のことも何も分かってない。
でも、葵が泣いてると心配になんじゃん。
何があったのかとか、何かされたのかとか...。」
そっか、朝美は私なんかを心配してくれているんだ。
私は、朝美を信じているから
思っていること、佐恵の今の現状、昔のこと。
全て話した。
「葵は最低なんかじゃないじゃん。」
「何で?逃げてばっかなのに?」
「人間だもん。みんな逃げたりするよ。私だって逃げたんだもん、由美達から。」
「うん。知ってる。」
「それに私知ってるよ?」
「?何を。」
どうせまた、私が大変なこととか言うんでしょ。
「葵が佐恵のこと大好きってことも、もちろん佐恵が葵のことが
大好きだってことも。」
え。