Best friend
−ひどくなるイジメ−
次の朝、下駄箱を見ると昨日入れたはずの上履きがなかった。
私は仕方なく靴下のまま教室へ向かった。
教室に着き中へ入ろうとしたとき。
「痛っ、、」
おそるおそる足の裏を見ると、白い靴下に真っ赤な血が染められていた。
原因は画鋲だった。きっと由美の仕業だろう。
「あ!葵、おはよ♪え、、どーしたの?上履きわ?」
「今日無かったんだー…で、今画鋲踏んじゃった…」
私は痛くても、心配かけたくないから笑顔で答えた。
「え、画鋲!?大丈夫!?保健室行く?歩ける?」
「あ、大丈夫大丈夫!すぐ抜くから。」
と言って足の裏に刺さっている画鋲をゆっくり抜いた。
しかし、ゆっくり抜いたのがダメだったのか少し収まっていた痛みが再び走った。
「いったー……」
「え、、え葵…どうしよう……」
佐恵は軽くパニックを起こしてしまった。
私は少し冷静になって、、、
「よしっ!」
画鋲を一気に抜いた。
多少痛みはあったけれど、さっきよりはましだ。
「おー!抜けたあ!はぁ良かったあ、、、。」
「えw何で佐恵が安心するの?」
「だって、、私血見るの嫌いだから、、、」
そうだったんだ…
悪いことしたな、、、。
「ごめんね…血見せちゃって。大丈夫?」
「なんで葵が謝るの?悪いのは由美でしょ?しかも、心配する相手が違うでしょ!」
「そうだけど………」
「とにかく!葵はすぐ謝りすぎ!自分が悪くないと思ったら謝らなくていいの!!」
私そんなに謝ってるかな…
でも、、それは私が悪いと思ったからで……
まあとにかく佐恵の言った通り気をつけよ!
そして私はまた佐恵に手当をしてもらった。
「よし、終わり!教室入ろ?」
「うん!え…」