トライアングル〜私を愛したふたりの暴走族〜
締め付けられるような押し潰されそうな胸の苦しさをこらえて蓮の前から立ち去ろうとした。






「待って!」





後ろから聞こえてきた私をひき止める蓮の声に私は足を止めた。






「美春…俺、美春でも好きだ」






諦めるだろうと思ってたのに。



だって、私を好きだなんて許されないと思う。




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