詰めていく箱
裏も表もない馬鹿の憧れ

愉悦に浸り
闇を洩らす
不安定な思考で
言葉を紡ぎだす
真っ白な空は
見上げるには眩しい
灯はできない
影ばかりが
嫌なほどに纏わりつく
木漏れ日の囁きも
気づかぬうちに融けた
海に墜ちた雷の轟きも
今何処かへ消えた
暉の明るさへの憧れ
捨てきれず

恍惚に浸り
暉を洩らす
精密な思考で
言葉を創りだす
真っ黒な大地は
見下ろすには逆光凝らす
影はできない
灯ばかりが
自分を照らして目障りになる
孤独になれる抱え込んだ憂鬱も
光が全部飲み込んだ
紛い物の破綻の鍵も
今何処かへ消えた
闇の優しさへの憧れ
捨てきれず


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