この想いは叶わない-ノンフィクション
その日は、なぜか、辰矢先輩に会いたくな
かった。でも、神様はずるかった。
いつもは会わない階段で、辰矢先輩に会っ
たのだ。
いつもは、騒ぐ内でも今日はそういう気分
には、ならなかった。
放課後になった。
すごく、長い1日だった。
今日は、昨日予定していた。
曖夏の家で、作戦の続きをするつもりだっ
たけど、この日は、3人で、泣いた。涙が
枯れるくらい。なんで、曖夏や杏まで、泣
いているんだろう?って、その時は、思っ
ていたけど、今思うと、自分のことのよう
に泣いてくれたんだって、思う。
そして、この日は、辰矢先輩の名前は、出
さないで、3人とも帰った。
私は、家に帰ってから、なぜか、辰矢先輩
にメールを打っていた。
自分でも、わからない。
手が勝手に動いてしまう。
どうせ、返ってこないのに…。