この想いは叶わない-ノンフィクション


私は、中学に入学していた。

琉平くんのことは覚えているけど、たまに

、忘れてしまうことがあるようになってし

まった。

もう少しで、中総体間近のときだった。

1人で帰っていた。この日は、琉平くんの

ことを忘れている日だった。

家に帰って、誰宛てのハガキなのかを見て

いた。

1つだけ、封筒があった。茶封筒でもない。

手紙用の、封筒。

それは、琉平くんから、私宛の手紙だった。

この時になって、手紙のことを思い出した。

< 146 / 201 >

この作品をシェア

pagetop