この想いは叶わない-ノンフィクション
私は、中学に入学していた。
琉平くんのことは覚えているけど、たまに
、忘れてしまうことがあるようになってし
まった。
もう少しで、中総体間近のときだった。
1人で帰っていた。この日は、琉平くんの
ことを忘れている日だった。
家に帰って、誰宛てのハガキなのかを見て
いた。
1つだけ、封筒があった。茶封筒でもない。
手紙用の、封筒。
それは、琉平くんから、私宛の手紙だった。
この時になって、手紙のことを思い出した。