この想いは叶わない-ノンフィクション


それから、月に一回、記念日のときだけ、

辰矢先輩とメールをした。

それも、

   "記念日おめでとう
   ございます。お幸せに☆"

   "ありがとう。"

そんな、素っ気ない2通のメール。

だけど、返信がくるだけで嬉しかった。

辰矢先輩と苺唯先輩の記念日は、必ず、

塾の日。塾じゃないときなんてなかった。

そのぶん、泣けないから、塾のトイレで泣

く。

月一回だけのメールになってから、4ヶ月

経ったある日、辰矢先輩と苺唯先輩が別れ

た。


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