愛の奇跡。


「いつもの夢、見たけど?もう最後だと思うよ。だから心配しないで。」



私は自分でも涙の跡をゴシゴシ拭って、笑顔を見せた。


お父さんが…亮治が凄く優しいのは知ってる。


まだまだ若くて可愛くて、優しいお父さん。


それ故に、すごく心配性だから。


夢の内容を話したら、きっとすごく心配すると思うから。



「…そうか。ほな早く飯食って支度しぃ!今日は事務所のオーディションやろ?」



「そうでした、支度します。」



二人で笑い合ってキッチンに向かった。







「じゃ、行ってきます!」



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